元々は、かなり物が少なかった私。
どうしてこんなに増えたんだろう、と考えるとやはり背景には生活環境や心の在り方が関係していました。
心が荒れていたり、ストレスが溜まっていると物って溜まっていくんです。
今日は、私の今までと物の量を振り返ってみようと思います。
まずは、とても大雑把ですが、物の量年表を。
特に多くはなかった。主にカセットテープ、のちにCD
2、医療系専門学校(18~20歳)
洋服がとにかく増える。
3、社会人(20~26歳)
主に洋服、靴、鞄などを買うが、そうは多くない。
あまり物を買わない実家暮らしは貯金が溜まる。
4、結婚後(26歳~35歳)
結婚を機に必要なものだけを厳選して嫁ぐ。
この期間が人生で一番物が少なかった。
結婚生活の終わり頃は一気に物が増えた。
5、シングルになる(35歳~37歳)
引っ越し当時は一時、結婚期より物が少なくなる
6、仕事がハードワークを極める(37歳~44歳)
洋服の量は人生最大量を迎える。
文房具を買いあさる。
化粧品を次々と試す。
疲れから、サプリメント漬けになる。
7、転職(45歳~現在)
徐々に物を処分し始める。
結婚期よりはまだ多い。
ストレスをどうやって発散しますか?
突然ですが、ストレスは何で発散しますか?
食べる、飲む、歌う、読書、人と会って楽しい時間を過ごす・・・
趣味がある人はそれに没頭するなど、人それぞれですね。
ストレスの発散方法はたくさんありますが、厄介なのは「食べる」とか「お酒を飲む」とか、「買い物をする」などではないでしょうか。
これらは手っ取り早く手を出しやすいし、割合短時間で高揚感を得られます。
ストレス太り、衝動買い、飲み過ぎて二日酔い・・・
心当たりがある人もいるでしょうか?
ストレスと物の量は比例する?!
私の場合、振り返ってみるとストレスが多い時ほど物の量が増えていました。
沢山お金があるわけではありません。
プチプラの物を大量に買うのです。
私の物の量が増えた時期は2回あって、1回目は離婚前1年間と、2回目はシングルになったあと仕事がワードワークを極めていた時です。
1回目は時期的に1年間でしたが、2回目は7年近くに渡っていたので際限なく物は増え続けました。
何を買っていたかと言うと、主に楽天でお手頃価格の洋服と単価が安い文房具、ハンドメイド用の布です。
洋服は色違いで3枚買ったり、文房具もいっぺんにノートを5冊など、それぞれ単価が安いから買うときは大して気になりませんが、それを際限なく繰り返して物の量は収取のつかない状態になっていました。
当時の仕事は、帰宅時間は平日は毎日9時を過ぎ、休みは日曜と祝日だけなのに休日出勤も多々ありました。
毎月の残業時間は70~100時間くらい。
つまり、出かけたり人と会う時間はほとんどありませんでした。
会社には制服があったので、そうやって買った洋服はほとんど着る機会がありません。
それでも、買うことをやめられませんでした。
文房具もそうです。
仕事で使うとは言え、いっぺんにノートを5冊も買って、使い切るまでに何ヶ月かかるの?と言う状態なのにメモ帳やノート、これまた色違いでペンを何本も買ったりしました。
ハンドメイド用の布も大量に持っていました。
もともとハンドメイドは大好きです。バッグや小物、子供たちの簡単な洋服などを作っていましたが、シングルになってからはそんなことをする時間は無くなりました。
それでも、気になる柄の布を買い続けていました。
文房具も、布も、買う量に対して使う量が全く追いついておらず、どんどんたまる一方でした。
なぜそれが欲しいのか、わからなくなっていた
こんな買い物の仕方をしていると、
・それが本当に欲しいのか
・自分に必要なものか
が、全くわからなくなっていました。
私のお買い物センサーは完全に壊れていました。
それが欲しいかどうか、ではなく、「所有すること」で自分を満たしていたのだと思います。
単価が安いものばかりなので、金額は大したことはありません。
とにかく量だけがいっぱいなのです。
転機は仕事の量の変化と娘の受験期
物に囲まれて、それでも何か満たされていない。
そんな生活を何年もしていましたが転機が来ました。
仕事は少し落ち着き、部下を持つようになっていた私は業務改善をしながら部下に仕事を任せられるようになり、自分自身がこなす実務的な仕事量は落ち着いて来ました。
残業時間が少し減り、体力的にも時間的にも余裕が出来てきました。
丁度その頃、長女は高校3年生。大学へ進学するという現実が迫って来ていました。
仕事が落ち着いてきたことにより、ゆっくりと考える時間が出来て、これからのことを少しずつ考えたのです。
もうだめだ、こんな生活をしていては。
そうして、物を減らし始め、転職もしました。
その心境がこの記事です。

私らしさを取り戻す
私が一番物が少なかった頃。
例えば、持っているバッグは3個だったし、洋服は幅80cm×高さ120cmの洋服タンスと幅90センチのクローゼットに全部収まっていて衣替えも必要ありませんでした。
かつて、夫と子供二人と暮らす家は、話し声が響くほど物がなかったのです。
・壊れたから、買う
・傷んだから、買う
・無くなったから、買う
きちんと最後まで使い、役目を終えたから次の物を迎え入れる。
迎え入れるものは良く選び、新しい仲間として愛しめるものを。
そんな感覚を、シングルになって生きることに精一杯ですっかり忘れていました。
自分が苦しいことを誤魔化すために「所有する」という行為で心の隙間を埋めていたと思います。
シングルになってから12年目を迎え、子供たちも大きくなり、手をかける育児からは卒業し、心を最大限にかける育児(ついでにお金もすごくかかる!)へと変化してゆく中で自分のこれからを見つめ直すときが来ていると思います。
そんな時に感じるのが、やはり「物や事柄に、真摯にきちんと向き合いたい」と言うこと。
所有している物に対しても勿論、私を取り囲む全てのことに。
私が再びミニマリストな生活を取り戻そうとしているのには、そんな理由があります。
まずは私自身をリセットしよう。
心を温かく穏やかに保つために、
心地の良い環境に身を置こう。
すっきりした空間は、時間と心の余裕と新しい発想と自由を生み出します。
私にとって、ミニマルにシンプルに暮らすことが自分らしく居られる方法だと思うのです。
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