喘息&アトピーのホコリの少ないおうちのつくり方

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私は、子供たちが小さい頃は、物が少ない暮らしをしていました。

今で言う、ミニマリストですね。

「ゆうちゃんの家にはモノがない。声が響く」

中には

「モノがなさすぎて落ち着かない」という友達も。

喘息&アトピーと、ミニマリストって何の関係があるの?と言われれば、私は「掃除のしやすさ」だと思います。

と言うのも、娘達が喘息&アトピーと診断されたとき、小児科の先生に「徹底して掃除すること」を教わりました。

それは、もちろん治療のためです。

かつて私は「汚部屋」の住人でした。

ゴミを溜めたりはしなかったけれど、物が多くてしまいきれない。
学生時代の友人は「昔はさ、特にテスト前なんかは、部屋の入り口から、机までの道ができていたよね」と笑うくらいです。

食物アレルギーからアレルギー性喘息へ・・・

ふたりともホコリやダニにも高いアレルギー反応を起こしていたので住環境を整える必要がありました。

当時、長女が4歳、次女は2歳の時でした。

喘息は大きく分けて2種類あり、気管支などがもともと狭くて呼吸が難しい機能的な喘息と、アレルギー反応を起こして気管支などが狭くなり呼吸が難しくなるアレルギー性喘息とがあり、現在の喘息の大半はアレルギー性だとも言われています。

長女はアレルギー性の喘息ですが、アレルギーの元となるものは様々で、アレルゲンもずっと同じではなく変わっていく人もいます。長女は元々卵アレルギーでしたが卵に反応が出なくなって喜んでいたところに喘息症状が出始め、調べてみたらアレルゲンが卵からダニ・ホコリ・カビ・イネ科の植物・・・へ変化していたということが判りました。

そして次女にも、食物のアレルギー以外にダニ・ホコリの反応が出ました。

特に長女は検査結果の数値が最大で、先生曰く「本当はもっと高いけど検査不能なくらい数値を振り切っている」とのこと。

生活環境の改善が早急に必要である、とのことでした。

子供たちの治療のために先生に教わったことはたくさんあります。

ホコリとダニとカビを最小限にするために

掃除

まず、掃除の基本として教わったのはこのふたつ。

  • 朝と夕方の2回、掃除機をかける
  • 家具の上をフラットにして、毎日拭き掃除をする

掃除機はできる限り排気の出ないものか排気がきれいなものにすること。

家具の上は拭き掃除かホコリ取りのワイパー等をかけること。

当時私はミレーの掃除機を買いました。紙パック式の掃除機ですが、紙パックと排気フィルターが空気清浄機並に高密度なので掃除機をかけたほうが空気がキレイと評判でした。

今なら、排気の出ない掃除機もたくさんありますね。

インテリアの工夫

ホコリを除去するために、毎日拭き掃除?!

そう思った方もいらっしゃると思います。私もそうでした。

でも、工夫次第で拭き掃除を簡単にすることは可能です。
要は、一度だけ、すぅっと撫でれば拭き掃除が終わるように家具がフラットな箇所を出来るだけ多くしていくのです。

  • ものを飾らない
  • 観葉植物などを置かない(特に鉢植えは厳禁)
  • 家具に扉をつけたり、箱やケースに収納するなどして中のものを露出しない
  • ブラインドにするか、カーテンならこまめに洗う
  • 絨毯、ラグ、畳は最小限にし、絨毯やラグは裏まで掃除機をかける

ここで私がとても驚いたのが「観葉植物」です。

花が咲く植物は花粉が飛ぶので良くないだろうと想像がつくのですが、観葉植物は「葉にホコリが溜まる」ということで避けたほうが良いとのことでした。先生は「毎日葉を全部拭くか、ベランダでめいいっぱい水をかけてホコリを洗い流すならいいよ」と。

私にはそんなこと到底無理です。なので置かないことにしました。

また、鉢植えは小虫が発生したり土の湿度が高いとカビが生えたりするので避けたほうが良いようです。

お花を飾りたい時は、切花か水耕栽培にしてこまめに水を替える、水を替えるときに葉のホコリを洗い流す、などの工夫をするといいですね。

家具に扉をつけたり収納ボックスを準備するときは、できれば布やラタン製ではなく、ホコリが溜まりにくくて拭き取りやすい素材~ビニール・プラスティック・ガラス、もしくは紙などで凹凸の少ないものがおすすめです。

ブラインドは、マメにお掃除ができる方はいいと思います。私はちょっと難しかったのと、冬の窓の防寒を考えてカーテンにしました。

掃除機でホコリを吸い取ったり、梅雨時期や冬の結露などのカビに注意してこまめなメンテナンスが大切です。

また、絨毯やラグや畳はダニやホコリが溜まりやすいもの。絨毯やラグをめくってみると白い粉が落ちていることがありますが、あの中にはダニの死骸がたくさん含まれており、ダニにアレルギーがあれば死骸にも反応します。

できればフローリングのままで過ごすのが理想的ですが、硬いとか冷たいとかの理由で何か敷きたい時もあります。

そういった時は、普段のお掃除の時にめくって裏まで掃除機をかける、それから大きな洗濯機を持っている方は家庭で洗濯できる素材のものにしてこまめに洗濯をするのも一つの方法です。コインランドリーを利用してもいいですね。

あまり大きいとメンテナンスが大変なので、管理しやすい大きさにするのがベストだと思います。

冷暖房機のメンテナンス

日々の暮らしの中で欠かせないのが、季節に応じての冷暖房機です。

ここにも、ホコリやダニやカビで注意したいことがあります。

  • エアコンはこまめにホコリとカビを掃除する(可能であれば使わない)
  • オイルヒーターや電気ストーブ、ホットカーペットを使い、温風の出る暖房器具はなるべく使わない

エアコン、ストーブともに、「風を巻き起こすもの」は器具内のホコリやカビ、部屋中のホコリが舞う状態になります。

これを最小限に抑えましょう、ということです。

また、エアコンのカビはアレルギーのない人でも気になるところです。

私が指導を受けたときはまだ10年以上も前で首都圏の夏も今ほど暑くはなかったので、エアコンは使わずに扇風機だけで何とか過ごせましたが、ここ数年の猛暑ではそうも行きません。

ホコリを吸い込まないようにする外付けのフィルターをつける、ドライ機能を利用してエアコン内に水滴を溜めない、買い替えの時は自分でメンテナンス可能な機種を選ぶなど、少しでも快適に過ごせるよう気をつけて行きたいですね。

寝室を整える

最後に、寝室です。
特に子供は寝ている時間が長いので寝室の環境には気をつけたいところです。

  • ダニ防止の高密度の寝具や寝具カバーをかける
  • 子供が寝る部屋は常に空気清浄機を回しておく(可能であれば子供用寝室を準備して寝るとき以外使用しない)
  • 寝室にはぬいぐるみやおもちゃなどを置かない

私の場合は、子供部屋にしていた部屋からベッドとタンス以外の家具や物を全て出して完全寝室にしてしまい、一日中もしくは昼間以外は空気清浄機を回しっぱなしにしました。

朝起きて、ベッドを整え、掃除機をかけて拭き掃除をして空気清浄機を回して放っておく。

こうしていると、夜寝る前に寝室に入ると、この部屋の空気だけしぃーんとしていて澄んでいるのがよくわかります。

居間におもちゃや絵本を全部置いておくことは、いつも様子を見られること、遊ぶ時と片付けるときのメリハリがつくこと、学校に上がってからは居間で勉強したりするので、個室が欲しくなる年齢まではそれで良かったかなと思っています。

完全寝室にしないまでも、子供部屋もほかの部屋同様に掃除しやすい状況にして、就寝の1~2時間前から朝まで空気清浄機を回しっぱなしにしておくだけでも部屋の空気の澄み具合が全然違います。

行き着いた先はモノを持たないこと

先生から教わったことを実践すると必然的に、インテリアも収納もシンプルに収めていく必要がありました。

見せない・出さないインテリアを実践していくには、収納を増やすか、モノを減らすかになっていきます。

収納には住宅事情によって限りがあるし、出したものを片付けるのはとても大変で面倒。

子供のおもちゃや絵本は減らすことはできなかったけど、それ以外のものは極力減らして、子供のものを収納することに充てました。

初めは「必要に迫られて」でしたが、「掃除と片付けが、とても楽!!」というところで、ものを持たないというのが気持ち良いと思うようになりました。

あとは、やはり・・・これを実践できたのは・・・

母は強し、でしょうか。

とにもかくにも、私がモノを持たないお掃除魔になったのにはこんな理由があったのでした。

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